「人を殺した。」
男は衝撃の一言を発しながらサニーの前に現れた。

もちろんサニーは驚くが、そんな彼女を尻目に男は話し始めた。

「俺はビル。俺にはケインとかいう仕事仲間がいた。けどそいつとは相性最悪で作業中だろうと休み時間だろうとバトルは耐えなかったんだ。しかもケインは俺のおやつを勝手に食いやがったからザックリ刺し殺してやったんだ。」
一部始終を話すビル。

「何も殺すことないでしょうに。それで遺体はどこに?」
サニーはビルの動機に呆れながらも当時の状況を聞き出した。
するとビルはサニーを近くの森へと連れ出した。

「ここだよ。」

そう言うとビルはスコップを使って土を掘り出すとそこには全身を串刺しにされてボロボロになったケインの遺体が出てきた。
あまりの酷さにサニーはビルを殴り飛ばしたのだった。

「どうしてこんな酷い真似を・・・」
「俺は気に食わねえやつを殺したんだ。それがおかしいというのか?」
「当たり前でしょ!気に食わないからって殺すのはどうかしてるわ。」
サニーの言葉にビルは不敵な笑みを浮かべながら懐から拳銃を取り出した。
しかもその拳銃は嘘か誠か死神が持ってるのと同じだったのだ。

この時サニーは感づいた。
リーパーの正体はビルなのかと。

「フハハハハ!そうだよ俺だよリーパーってのは。あの時はようもコケにしてくれたな。」
「やっぱりそうなのね。というか葬儀会社をやってたんじゃないの?」
「そんなの全てバレないようにするための作り話だ。俺はケインを殺ってから殺すのに快感を覚え、殺しては埋め殺しては埋めを繰り返してきたんだよ!次は貴様の番だ!!」
ビルはそう言うとサニーに襲いかかった。

サニーは攻撃を回避するとビルを捕まえて回転しながら勢いよく投げ飛ばした。
ビルは木に激突するとサニー目掛けて発泡した。サニーも負けじとマシンガンで応戦し、激しい銃撃戦が繰り広げられた。

そしてマシンガンの弾がビルに命中するとビルはその場に倒れた。
「正体を明かし、マントを脱ぎ捨てた今銃弾をガードする手立てはないわ!」
サニーに指摘されたビルは再度反撃に出ようとするが、既に体を動かせる余裕もなかった。

こうしてリーパーによる一連の騒動は終止符が打たれたようだった。

終わり

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